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Artist | ||||||||||||||||
VARIOUS ARTISTS |
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Title | ||||||||||||||||
ハワイアン二世ソングス |
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Review |
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文字どおり、1950年代にハワイの日系二世を中心としたひとたちが残した音源を集めたもの。キワモノ的な性格がつよかった『エキゾティック・ジャパン』にくらべて、南国的なラテン・リズムにあふれていて、聴いて素直に楽しめる。日本とラテンとジャズとハワイとアジアがシンクロしたサウンドは下世話で安っぽくすばらしい。 レイモンド服部こと、服部逸郎が書いた名曲「ゴメンナサイ」は、ラテン・アレンジが施され、オリジナルより軽妙に仕上がっている。沖縄民謡「安里屋ゆんた」は、チンドンや書生節の香りがするのとラテン調のインストと2ヴァージョンあって、個人的には前者が好き。渋谷白涙という演歌師が作った「好いていたのに」も生活感が感じられず、ピュアなワルツに仕立てられている。キューバのリズム、アバネーラ(ハバネラ)で書かれた周[王旋](「旋」に王ヘンがついて1字です)の名曲「何日君再来」はチャチャチャに。李香蘭(山口淑子)の名唱で知られる「夜来香」、韓国民謡「アリラン」、インドネシアの名曲「ブンガワン・ソロ」などはノー天気なラテン・アレンジに。 『泰安洋行』(日本クラウン CRCP-137)に「サヨナラ(ジャパニーズ・フェアウェル・ソング)」、『はらいそ』(アルファ 32XA-226)に「ジャパニーズ・ルンバ」「安里屋ゆんた」というふうに、細野晴臣がとりあげたエキゾチック・ソングの多くはこのアルバムを元ネタにしている。また、「別れの磯千鳥」は日系人がつくったハワイでは広く親しまれている曲で、昭和27年、近江俊郎がハワイ土産として日本に紹介した。近江には及ばないが、サンディーも『サンディーズ・ハワイ』(SUSHI 02)でこの曲をとりあげていて、このアルバムの歌と演奏を参考にしたと思われる。 |
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(12.6.01) |
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